●願掛け がんかけ
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神仏に祈願すること,願立てすること。普通は個人で御供物や絵馬やわらじを奉納したり,婦人は毛髪を社前に掛けて祈願する。また病気回復の祈願には椀や小石に穴をあけ,糸を通したりしてささげたりしている。また百度参りや寒参り,塩断ちや茶断ちのごとき,断物までしている。しかしこうした真剣なものとともに日本では,願を立てたくせに,それがうまくいかぬとそのままにしておくような,願い棄て式のものも少なくない。古くは共同祈願形式が強く,雨乞いなどは共同で行った。代参講もそのなごりであるが,しだいに個人祈願に変わったことは先述したとおりである。願掛けのときには,籠屋という神社の付属建物に一定期間閉じこもり,一般人とは別な生活を送る。したがって絵馬・草蛙・手形・足形もみな断ち物といっていたのは,そうした心意の表しかたである。昔は死者の願掛けを扇の要を解いて屋根の棟へ投げあげる形をとって願を解いていた時代もある。
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