●ガレオン船 ガレオンせん
ヨーロッパ スペイン AD
イタリアで開発された船型だが,スペインが太平洋で活用した軍船兼用輸送船。スペインは新大陸アメリカと本国間の人貨輸送用に使い,さらにメキシコとフィリピンの両植民地間では250年間にわたり運航された。軍艦としては,有名なスペインの無敵艦隊でその主力をなしていたが,1588年のイギリス侵攻で逆に敗れ,その原因の一つに操縦性の悪さがあげられた。しかし,推定1,300tという大きさは,兵装を施した貨客船として適当であった。フィリピン−メキシコ間を往来するガレオン船は,とくに“マニラ=ガレオン”と称され,あとから太平洋に進出したイギリス船にとっては絶好の略奪対象となった。これを襲ったキャプテン=ドレークが旗艦としていたゴールデン=ハインド号(当初はペリカン号の名称)は,小型ガレオン型(120t)であったともいわれ。フィリピンで建造されたガレオン船のうちには,2,000tを超える大型船もあった。