●カールーン川 カールーンがわ
アジア イラン・イスラム共和国 AD
イラン南西部の河川。支流も含めるとイランで最長(約800km)かつ唯一航行可能な川。アラブ地理学者はドジャイルとも呼ぶ。その源をバフティヤーリー山系のザルデ=クーに発し,シューシュタル北方で分流する。シューシュタルの東側を流れる支流をガルガル川,西側の主流をシュタイト川と呼ぶ。後者はバンデ=キール西方2kmでデズ川と合流し,バンデ=キール南方で再び前者と合流する。アフワーズを通過する付近からデルタ地帯に入り,ホッラムシャフルでシャット=アル=アラブ川に合流してペルシア湾に注ぎこむ。この主流のほかに三つの支流がデルタ地帯を流れる。ササン朝時代には巨大なダムがいくつも築かれ,流域の繁栄をもたらした。イスラーム時代に入ると現在のアフワーズ−ホッラムシャフル間の水路が人為的につくられた。1888年に国際航行が開始されるが,第一次世界大戦以降,油田地帯との関連でその重要性は増大している。