50音順    検 索

●カール6世 カールろくせい

AD1685 

 1685〜1740 オーストリア=ハプスブルク家の神聖ローマ皇帝(在位1711〜40)。父の皇帝レオポルト1世の代に,スペインのハプスブルク家が断絶し,彼が王位継承者に指定されたが,フランスのルイ14世が孫のフィリップの継承権を主張して戦争となった(スペイン継承戦争,1701〜13)。途中父帝が死に(1705),ついで兄のヨーゼフ2世も病没する(1711)と,彼は帝位と家領を継承した。1714年スペインとラシュタットの和約を結び,スペイン王位継承権を放棄する代わりに,ネーデルランド・ミラノ・サルディーニァなどを獲得した。またトルコとの戦争にも勝利して,パッサロヴィッツ条約(1718)により,ハンガリーをはじめ東ヨーロッパに領土を拡大した。他方国内では,1713年国事詔書を発布して,領土の永久不分割と長子相続制を定めたが,1716年唯一の王子を失うと,長女マリア=テレジアの相続実現に努力し,1724年彼女の継承令を公示した。これは事実上男系相続の慣習を破るものであったため,その国際的承認までには多大の犠牲を必要とした。とくに1740年カール6世が死ぬと,隣国プロイセンはマリア=テレジアの即位と引きかえにシュレジェンの領有を主張し,オーストリア継承戦争がひきおこされた。