●カルデナス
北アメリカ メキシコ合衆国 AD1891
1891〜1970 メキシコの軍人・政治家。ミチョアカン州ヒキルパンの貧農家庭に生まれた。若いころ印刷工であったが,革命軍に入り各地を転戦,軍人として最高位まで昇進した。1928〜1932年故郷の州知事,1933年カリエス内閣では陸海軍大臣をつとめた。革命党党首。1934〜1940年大統領として農業労働者の保護,都市では労働組合の奨励など労働主義的方針と誠実な行政を特徴とする政治を行った。大統領在任中にラ=ラグーナの土地を収用して農民に分配,英米資本の石油会社を接収して国営にしたが,これらはスペイン系アメリカ諸国の社会経済史上はじめての施策であった。彼の急進的政策に反対する人も彼の誠実な人柄を尊敬せずにいられなかったといわれている。1940年任期を全うしてその職をアビラ=カマチョにゆずった。1956年スターリン平和賞を受賞したが,彼はその賞金を平和のための事業に寄付した。