●カーライル
ヨーロッパ 英国 AD1795 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1795〜1881 イギリスの評論家。スコットランドのダンフリースシャー生まれ,エディンバラ大学卒,父は石工。一生を厳格なピューリタンとして過ごし,初め牧師志望であったが,のち数学・法律学を学び,さらに文学に傾倒,評論の分野の存在を確立した。彼は産業革命の物質文明のなかに機械主義と俗物根性を見,物質主義功利主義を批判,魂と意志の力を信じるロマン派に魅せられた。また下層社会の苦しみに同情し自由放任経済を批判,すぐれた英雄・天才に指導された社会変革の必要を高唱する。独特の難解な文体の多数の著作がある。『衣裳哲学』(1838)は合理主義に惹かれながらも満足できぬロマン派の苦悩を,『過去と現在』は中世人を範に人間再建・賢者による貴族政治を唱えた。「フランス革命史」では史料批判は雑ながら革命は神の命じた社会変革と考え,英雄的指導者の必要を強調している。文化評論はラスキン・アーノルドらに継承されていく。1865年エディンバラ大学名誉総長。
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