50音順    検 索

●カヤック

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 おもに海獣狩猟用に使われるエスキモーの皮舟。流木を利用した竜骨などの枠組みに,操縦者の席だけを残して,甲板まで獣皮とくにアザラシの皮を張ったもので,大きさや形態は地域によってかなり変化がある。速度と操舵性にすぐれ,しかも軽量で容易に運搬できるという利点をもつ。両頭のかいが一般的だが,アラスカでは単頭のかいも用いられた。皮は伏せ縫いでつづられており,防水性が高く,とくにグリーンランドのカヤックは一度転覆しても復元できるような構造をもっていた。白人の進出につれて,アリューシャン列島周辺では,バイダールカと呼ばれる二座あるいは三座式のカヤックが出現した。カヤックで海上に出るときには,アザラシの腸を縫い合わせた防水衣や,乱反射防止用の眼鏡を着用する習慣があり,いずれもエスキモーの優れた発明に数えられている。なお,甲板が覆われていない大型の皮舟ウミアックumiakは,運搬・捕鯨用に使用されたものである。

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