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●神アシャギ かみアシャギ

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 沖縄の村々において神を招請して祭祀を行う場所,本来建物の有無と関係ないが,そこに建てられた祭祀用建物も〈神アシャギ〉と呼ばれるようになった。現在沖縄本島では神アサギ・神サギ,奄美諸島では神アシャゲと称している。また神アシャギを殿(トゥン)という地域もあり,神女が神アシャギに入ることを〈殿ヌプイ(のぼり)〉と称している村々があって,呼称からしても祭祀内容からしても両者は本質的に異名同義と思われる。神アシャギの呼称は沖縄本島南部にもわずかにみられるものの,そのほとんどは本島北部(国頭)から奄美緒島のノロ(琉球王朝時代の公的祝女)分布圏内に限られている。また南部の島尻地方には殿と神アシャギの双方ともみられる村があるが,こうした村では,殿での祭祀は簡略にして,建物のない樹林中の神アシャギと呼ぶ場所で正式の祭りを行っていた。本来建物の場合四方壁のない四柱造りの竹茅葺き屋根で軒はごく低いのが通例である。