●カーブル
アジア アフガニスタン・イスラム国 AD
アフガニスタンの首都。同国東部ヒンズークシ山脈の南麓海抜1,500mに位置し,インダス川支流であるカーブル川が市内を貫流する。市街地はカーブル川右岸の旧市街と,左岸の19世紀後半より発展した新市街に分かれる。古くから文明の十字路として,交通の要衝である。東はカイバー峠をへてパキスタンのペシャワール,北はヒンズークシ山脈を貫いたトンネルをへてソ連の中央アジアに通じ,南西には国内の地方中心都市であるカンダハルやヘラートへのハイウェイがのびる。アレクサンダー大王の建設したオルトスパナ,カブラの町と考えられ,バクトリア王国・クシャーナ王朝・ササン王朝に属したのち,9世紀のイスラーム侵入後,10世紀にはガズナ(ガズニ)王朝に属した。16世紀にはムガール帝国を建てたバーブルの重要拠点となり,1773年ドッラーニ朝の首都とされたが,その後幾度かイギリスに占領された。付近には,2,3世紀の仏教遺跡が多く,考古学博物館やカーブル美術館には,シルクロードやガンダーラの遺物が納められている。バーブル帝やナーディル=シャーの墓廟は,美しい公園として保存されており,国立博物館には1978年に発掘されたシバルガンの遺宝がある。
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