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●狩野元信 かのうもとのぶ

アジア 日本 AD1476 室町時代

 1476〜1554(文明8〜永禄2)室町・戦国時代の絵師で狩野正信の嫡子。出家して永仙と号す。法眼の位に叙せられ,後世の狩野派画人に古法眼として尊敬された。幕府の御用絵師となり多くの門人を有し,将軍足利義晴・義輝や幕府諸将に仕えたが,そのほかにも宮廷・公家・禅宗寺院・町衆など各層の注文に応じ,多彩な活動を展開した。こうした広範な活動が,近世における狩野派隆盛の基礎になったといえる。その画風は和漢融合といわれ,水墨画の基調の上に大和絵の技法が加わった,装飾性の強い優美な様式であった。元信の創造した絵画様式は,障屏画において特色が十分に発揮され,大徳寺大仙院の『四季花鳥図』,霊雲院の『雪中山水図』、清涼寺の『釈迦堂縁起』など,要所に彩色のほどこされた,華麗で明快な作品が数多く制作された。この時代を代表する美術品として,重要文化財に指定されているものが多い。