●ガニーマ
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戦いによって非ムスリムから得た戦利品,とくに武器・馬・家財道具などをさす。戦利品の5分の4は,戦場に居合わせ,直接・間接に戦闘に参加した者たちによって配分される。騎兵・歩兵の兵種により配分の率が異なり,細則もあった。残りの5分の1(フムス)は,『コーラン』8章41節の〈戦争で得たどんな物も,5分の1は,アッラーと使徒そして近親,孤児,そして旅人に属することを知れ〉という,624年のバドルの戦い直後の啓示にもとづいて,ムハンマドに差し出し,アッラーに所属するとされた。これがイスラームのフムス制度の起源で,のち5分の1を取る権利は,カリフによって継承され,ひいては政府によって徴収される動産の戦利品の意味になった。その使用法については,法学派間に相違があったが,イスラーム共同体の公益のために用いられるべきであるとする点は共通していた。なお,ガニーマのなかには,異教徒の捕虜も含まれていた。