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●カニシカ王 カニシカおう

アジア インド AD 

 迦膩色迦 インドのクシャーナ朝の王。生没年代不詳。在位は諸説があるが,2世紀のころと考えられている。王はカドフィセース2世後の混乱を治め,統一国家を形成した。王は首都をプルシャプラ(現,ペシャーワール)に定め,ガンジス河中流からデカン高原,アフガニスタン東半,東トルキスタン西半を支配した。この広大な帝国はインド,ギリシア,イランなどの諸民族が居住し,ローマ帝国,中国との交通の要所であったため,東西文化の融合の地となった。王はアショカ王とならぶ仏教の一大保護者として知られ,とくに説一切有部(うぶ)を保護し,プルシャプラに大塔を建造したり,仏典の結集を行ったといわれるが,宗教には自由な態度を示し,ゾロアスター教やヒンドゥー教,ギリシアの神象をローマ帝国を模倣した金貨の裏面に刻んで発行した。またガンダーラ美術はこの時代から衰退したといわれ,仏教詩人馬鳴,龍樹らが輩出した。

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