●要石 かなめいし
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茨城県鹿島郡鹿島神宮にある石で,地震をおこす地中の大鯰を抑えるための石といわれている。これが要石といい,したがって要石が鯰を抑えている鯰絵が多い。この地域はけっして地震多発地帯ではない。しかし当の鹿島郡では地中の大魚が日本国中に横たわっていて,首と尾がこの地で会うとの伝説があって,これを鹿島明神が釘で貫き留めたといっている。そのためか鹿島神社には要石が露頭している。とくに幕末になって世直し,世直し状況が激しくなると,徳川斉昭が「かなめいし」を描いてその機能を果たそうとつとめている。鹿島事触れの行く範囲に鹿島暦とともに要石信仰も普及したらしく,信濃国小県郡にも要石信仰が存在しており,鳥取県八頭(やず)郡にもある。仮名草子『かなめいし』などは京都でおきた地震のことを描いたものである。それゆえ,地震について述べるものは要石といつもかかわっている。その結果鹿島信仰とともに要石の分布も拡大している。