●カトマンズ
アジア ネパール王国 AD
ネパール王国の首都。東経85度2分,北緯27度5分,海抜1,330m,年平均気温18.8度,人口約15万(1971年),ネパールの中央よりやや東,ヒマラヤ山脈とマハバラータ山脈に狭まれた肥沃なカトマンズ盆地(ネパール盆地)にある。盆地には世紀前から人が住み,13世紀以後マッラ王朝による都市国家,カトマンズ・パタン・バドガオンなどが栄えた。現在,盆地内にみられる数々の文化遺産はマッラ王朝期(9世期末〜15世期末)のものがほとんどで,しかも古い町や寺院などは今も人々の生活の場,信仰の場として息づいているので,都市全体が時代を遡った歴史博物館になっている。高い文化の担い手はネワール族というモンゴロイド,チべット=ビルマ語系の民族である。古くは仏教徒であったが,14世紀ころヒンドゥー教がとり入れられ,独特な仏教=ヒンドゥー教が発展した。10月のダサイン,8月のインドラジャトラ,4月のマチェンドラジャンテ等,数多くの華麗な祭りがあり,おだやかで風光明媚な自然とともに世界中の観光客をあつめている。〔参考文献〕川喜田二郎編『ヒマラヤ』1977,朝日新聞社