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●桂女 かつらめ

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 京都市右京区桂に居住していた女性集団の総称。近世以降,本来の性格を弱めて著しく俗化し,桂川で捕まえた魚あるいは飴をつくって京の市中を売り歩くようになってから,広く民間に知られるようになった。また長い白布で頭部を包み,前で結ぶ桂包にも特色がある。しかし本来は巫女集団とも称すべき性格を有しており,代々女子のみが相続する女系制であった。その指導的な家筋で,桂姫と呼ばれる家系は,その先祖が神功皇后の侍女であったとする伝承をもつほか,石清水八幡宮に仕える巫女の系譜に属するともいわれ.古くから霊力の強い巫女として重んじられてきた。中世期には上流社会に出入りし,安産・子育て・病気治療などにその霊的能力を発揮しているほか,戦国武将が桂女を伴い,戦勝を祈願させた例も知られている。近世期にも大名家の姫君の嫁入りに付添い,守護する役目を担っていた。このように上流社会に珍重されてきた伝統も,明治以降絶えた。