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●カッシート

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 別名カッシュが示すように,カスピ海,カフカズ地方を原住地とした史上最古のインド=ヨーロッパ語族。移動してイランのザグロス山中に入り,そこを根拠地に前17世紀ごろからバビロニアに侵入しはじめた。前16世紀,ヒッタイトによりハンムラビ朝(バビロン第一王朝)が倒されると,バビロンを都にカッシート朝を建てた。やがてシュメール地方の海国(バビロン第二王朝)も征服して全バビロニアを統一し,バビロン第三王朝をなした。前12世紀にエラム人に滅ぼされるまで,400年にわたりバビロニアを支配し,第18王朝のエジプト・小アジアのヒッタイト・シリアのミタンニとともに,四大国時代を現出した。しかし,カッシートはバビロニアに馬と戦車戦術を伝えたことを除けば文化的貢献は少なく,歴史的にも不明な点が多い。ただ貴族たちの所領に“クドゥルー”と称される境界石が残されており,当時を知る重要な史料となっている。