50音順    検 索

●賈耽 かたん

アジア 中華人民共和国 AD730 唐

 730〜805 中国,唐の政治家・地理学者。滄州南皮(河北)の人。字は敦詩,諡は元靖。751年(天宝10)科挙に合格,758年(乾元1)に貝州臨清(河北)の県尉となって以後諸官に任ぜられ,793年(貞元9)に宰相となってから死ぬまでの13年間その職を占めた。読書を好み,老いてますます勤勉で,とくに地理学にくわしかった。801年(貞元17)に完成した『海内華夷図』は,内外の使者の見聞をもとに作成した地図で,中国の地理学上大きな意味をもっている。すなわち縦約3m,横10m,約150万分の1の縮尺で,当時の地名と古地名をそれぞれ朱・墨で書き分ける手法は後世歴史地図のモデルとなった。その内容もたしかなものと推定されるが,おしくも佚して現存しない。彼はほかにも『古今郡国道県四夷述』40巻,『貞元十道録』4巻などの地理書を著したが『十道録』の残巻を除きいずれも早くに失われている。