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●片桐貞昌 かたぎりていしょう

アジア 日本 AD1605 江戸時代

 片桐石州ともさだまさともいう。1605〜73(慶長10〜延宝1)茶道・華道の祖として名が高く,石州流の流れが長く伝わることとなる。大和国小泉城主となったが,幼名を長三郎といい,のち貞俊,さらに貞昌と改めた。石州の名のもとなった石見守に叙任したのは1624年(寛永1),字を宗関,号を浮瓢軒という。貞隆の子として生まれ,早く千道安に入門し,さらに桑山宗仙に学んで,茶の湯を修めているうちに師匠の流儀を極めるにいたった。石州流が創案されて名声も高くなり,徳川家綱に召されて茶を献じ,やがて将軍家の茶道範となった。千利休によって大成されたといわれる茶道に利休の子孫の手で表千家・裏千家・武者小路千家の三家が生じ,流派が多くなっていた。その中で,石州流の茶道は,技巧虚飾をなるべく排し,実を尊び,簡潔な作法を特色とした。鎮信流・不昧流はそこから出た分派である。絵をよくし,古器の鑑定に通じていただけに,華道にも石州流が伝流している。