●家族制度 かぞくせいど
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広く家族生活全般に関する社会規範の体系をいい,とくに法的な制度をさす場合と,そのうちで狭く家父長制的なものだけをさす場合とがある。前者の意味では,いつどこにでも家族制度があるわけだが,後者の意味でいうのであれば,日本においては第二次世界大戦後家族制度は廃止されたのである。いずれにせよ家族制度は,生産様式の発展段階に応じて成立するものであるが,つねに規範と現実の生活様式との間に時間的なずれがあり,矛盾を生み出す。家族制度に家族の成員が欲求を充足するための相互行為を規定する外面的行為様式と,それに対応する内面的な態度や考え方の体系をも含める。また家族内のみではなくて,外部社会との関連をも規制するものである。血縁関係のあり方によって,夫婦家族制・直系家族制・複合家族制という三類型が,また相続のあり方によって,一子相続制・均分相続制,または母権制・父権制などの類型が一般的には用いられている。