●数え唄 かぞえうた
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歌謡の一種。「一つとや…」とか「二つとせ…」とか,数を歌詞の中の,おもに頭のところに(頭韻をふむ形で)織り込んだ歌。中国・インド・ヨーロッパなどにもあるが,日本の場合を考えてみればわかるように,子どもの歌であり,民謡・俗謡の中にもしばしばみられるところをみると,人間の生活のあるところに自然な発生をとげて愛唱されてきた,その由来と歴史は深くかつ長いといえよう。日本のわらべ歌では,手まり歌・お手玉歌・はねつき歌・なわとび歌などに多い。数の織り込み方は,数をそのまま列挙していくもの,数の最初の音を利用して地名や人名を次々と挙げてみたり,同音異義の語へ生かして座興の具としたりするものなどがある。古く,鎮魂歌として歌われたものもあり,即興的に歌われた中にもあったと思われるが,各種の民謡や歌曲(木遣歌・盆踊歌・地唄・端唄・義太夫節など)の中に出てくる実例の数々がそれを証明している。民衆にとって懐かしい生活の歌である。