●画像石 がぞうせき
アジア 中華人民共和国 AD
中国の建造物(闕・祠堂・墓室など)の石材の表面に陰刻または陽刻で画像を線彫りし,傍に題字を刻したもの。ふつう,画像石と称する場合は漢代のものをさすが,北魏・唐・遼の時代のものも発見されている。山東省折南県北寨村に多数発見されており,河南・山西・陝西・四川省にも存する。題材には神話・伝説・諸帝王や諸賢者の物語から車馬・舟・馬・楼閣・宴席・庖廚・雑伎・戦闘や天地山川の怪物・吉祥などを表す文様的なものまでがとられ,絵画資料ばかりでなく当時の風俗・習慣・服飾などの具体的な様子を知る上で,画像磚(せん)とともに欠くことのできない資料である。陰刻の例では,山東省肥城県孝堂山石祠画像,陽刻では,山東省嘉祥県武氏祠画像が有名である。画像石制作の目的は,闕や石祠の壁画を恒久的にするためであると考えられており,1962年の河南省南陽県楊官寺漢墓の発掘では賦彩のある画像石が知られている。