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●霞 かすみ

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 霞場の略語。本来は回国を旨とする修験者(山伏)が縁あって仮り住まい(仮住)した土地をさす。霞という文字をあてたのは修験者は霞を食とするからだという。後には旦那(信者)の居住地域をいった。地方に住む末派修験が本山と仰いだ山には多くの山伏が住みついていたが,彼らが霞場に出向くのを旦廻(だんかい)・旦那廻り・霞廻りなどといった。本山在住の修験者は,地方居住の山伏が先達をしてきた旦那のために自坊を宿泊所として提供し,かつ祈祷もつとめた。修験者が天台系・真言系にわかれ始めると,本山側は地方修験や旦那との結びつきを強固にし,地方修験は旦那を確保するために,旦那から〈御師(祈りの師)にたのむ〉〈在庁(ざいちょう,宿坊のこと)とする〉という約定書を受け取ったが,のちには,本山が山内修験や未派修験に〈何村を何坊の霞とする〉という証状を発給するようになった。