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●カスティリャ

ヨーロッパ スペイン AD 

 スペインの北部・中央部の台地(メセタ)地方の呼称で,国境の「城」(カスティリョス)に由来する。国土回復運動が始まった10世紀に,レオン王国から辺境伯フュルナン=ゴンザレスが独立し,カスティリャ王国を建て,11世紀には旧主国レオンを征服した。その後,この国はイスラームに対抗する中心勢力の一つとして南方に領域を拡大し,タホ川流域のトレドを首都として新カスティリャを形成した。この国では,都市への特権付与・農奴の解放・身分制議会(コルテス)の設立など西欧的な近代化の歩みがつづけられ,それと並行して再征服運動もすすんで,13世紀には,イスラーム勢力を南のグラナダ地方へ封じ込めた。15世紀後半,イサベル1世の時代になると,カスティリャは東のアラゴン王国と合体し,スペイン王国の統一が実現するとともに,グラナダの征服にも成功したのである。カスティリャは最もスペイン的な地方といわれ,カスティリャ語が現在のスペイン語のもととなった。