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●鍛冶屋 かじや

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 鉄(軟鉄・鋼鉄)を打ち鍛えて,鉄器をつくり出す職業をさす。鉄は赤くなるまで加熱すると餅のように柔かくなり,金床の上で鎚打ちすることで容易に自由な形態がえられる。また,簡単に二つの部材を接合することもできる。これを“火作り”といい鍛冶の仕事の中心である。鍛冶屋を細分すると,刀剣を鍛える刀鍛冶,包丁・小刀等をつくる刃物鍛冶・鎌鍛冶,船釘・家釘(ヤクギ)を作る釘鍛治,さらに農具作りを行う農(野)鍛冶(のかじ)がいた。一時代にはどの地方にも農鍛冶が散在しており,その土地土地に適した鍬をつくっていた。鍬は使用に伴って刃先が磨耗するもので,それに新しい鉄をつけ加えて修理・再生を行うことも農鍛冶のたいせつな仕事であった。この修理を“先掛け”といったが,鍬先はこの先掛けによって長年にわたって使用することができたのである。さらに古い時代の農鍛冶は村に住まず,時季を限って訪れてくるものであった。それを迎えるために村のなかには鍛冶小屋が設けられていることも多かった。

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