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●笠懸 かさがけ

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 馬に乗りなから的を射る武芸。儀礼化することが多かった。もと笠を懸けて的を射たことが,名のおこり。流鏑馬(やぶさめ)・犬追物(いぬおうもの)とともに騎射三物の一。平安時代から行われていたが,最も盛んになったのは鎌倉時代で,その後はしだいに衰えた。鎌倉時代は武士が社会的に進出した時代で,武芸が重んぜられ,馬に乗って弓を射ることを,武芸の中心として重んじた。流鏑馬が,射手が狩装束で鏑矢(かぶらや)を用いて板的(いたまと)を射る本格的な騎射であるのに対し,笠懸は余興的に遠距離の的を射る競技として行われた。間近に的を立てて騎射した小笠懸に対し,遠距離に的をかけた笠懸を遠笠懸として区別した。笠懸は1町の直線の長さをもち,両側をまがきで囲った馬場を走りながら騎射するもので,笠形の板に牛革を張ったものを的とした。諸役には,射手のほかに,介添と矢取がいた。

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