●隠れ蓑 かくれみの
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昔話呪宝譚の一話型。身に着けると姿が消えるという蓑。それを呪具にして展開される昔話。話の主人公は,天狗や狐がもっている隠れ蓑を騙しとる。手に入れた蓑を着て,男は餅や酒などを次々に手に入れる。納戸に呪具の蓑を隠しておくが,母もしくは妻によって発見され,火中に投じられる。主人公の願望は中断される。蓑を焼いた灰を体につけて,男は再び姿を消す。しかし灰が落剥して体の一部分が露出し,試みは失敗に終わる。呪具の蓑を手にする者には,狡滑な人物が設定される。彦一・吉吾ばなしでは,笑話化されている。その他博打うち・無精者など狡智な法螺吹きが主人公になる。昔話で天狗の持ち物とされた隠れ蓑は,『宝物集』に〈人ノ身ニハ隠ミノト云フ物コソヨキ財ニテ〉とみえる。古来,人々の夢みる宝物として考えられていたことがわかる。呪具には,隠れ笠・隠れ頭巾などもある。〔参考文献〕『日本昔話大成』角川書店