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●カグル族 カグルぞく KaGuru

アフリカ タンザニア連合共和国 AD 

 タンザニアの中東部に居住するバンツー系語族の農耕民。人口は8万〜9万人。鍬農耕によって主食となる豆類・イモ類のほかにトウゴマ・トウモロコシを栽培し,羊や山羊・牛を飼っている。イギリス植民地となる以前は,マサイなど他部族の襲撃を恐れて,高い山地に20〜30の小屋を並べて集住していたが,植民地政府によって部族間襲撃を抑えられて以降は,低い丘陵地に散住している。社会構造上の特徴は母系制であることで,以前の集住集団(村)は,だいたい一つの母系リニイジによって形成され,母系リニイジは,ふつう,自分たちの所属する母系クランが政治的・宗教的に“所有”している土地に村をつくった。カグル族は,このようにそれぞれ領地と結びついている100ぐらいの母系クランで構成され,同じく母系制の近隣部族であるングル族やルグル族などと文化的にも交際にも,他の父系近隣部族と区別された一体性をもっている。