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●楽史 がくし

アジア 中華人民共和国 AD930 

 930〜1007 中国,宋時代初期の歴史家・文学者。撫州宜黄(江西省)の人。初めは南唐に仕えていたが,宋時代になってからは,官僚として中央と地方の官を交互につとめていたが,とくに宋の太宗にその才能を認められ,著作郎・知陵州などを歴任した。とりわけ歴史と地理に詳しく,大著『太平寰宇(かんう)記』は全200巻で,宋の太宗が北漢を平定して天下統一したことによって,その全領域とその四夷について詳細に述べたものである。内容は,各州・県の沿革・産物・自然の山や川の位置と名称が記載され,さらに前代の地誌はもちろん,100冊以上の古文書を調査した上で資料整理しており,宋初の地誌としては代表的なものとなった。またそれまでの地理書のすべてが集大成されていることからも価値の高い本となっている。そのほかに玄宗と楊貴妃を扱った『楊太真外伝』などの文学作品や,晋の石崇と緑珠を題材にした『緑珠伝』などといった伝奇小説の作品も著している。