●郭煕 かくき
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生没年不詳。中国,北宋神宗朝の山水画の大家。河陽温県(河南省)の人。字は淳夫。官は翰林の待詔直長,贈正議大夫で,御画院芸学となった。宋初の李成の画風を学んだが,北方黄河流域の実景を写して自然広大さを表す李成の平遠山水に,さらに雄壮な趣を加えるため独自な遠近法を用いて,自然を実写的に描き,山水画の名手として,宮廷画院の指導的地位についた。師とともに「李郭」と称され,その様式は多くの追随者を出した。郭煕の筆と伝えられる『渓山秋霽図巻』は,この派の画風を示すものとされている。子の郭思(字は得之)が編集した『林泉高教』1巻は『林泉高致集』ともいい,郭煕の述べるところを郭思が筆録した山水画論の書で,山水訓・画意・画訣・画題・画格拾遺・画記の6篇よりなる。北宋代の山水画や山水画観を知るための好資料であり,とくに山の距離によってその趣の異なることを説く「三遠の法」は有名である。〔参考文献〕滝精一「郭煕と宋朝の山水画」『宣和画譜』11,1936,中央公論社
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