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●案山子 かかし

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 鳥獣の害から作物を守るために,簑笠をつけて田畑に立てる人形をいう。吊り人形にしたり弓矢を持たせるものもあり,カカシのほか,トボシ・オドシ・ソメ・ヤマビトなどと地方によって呼び方が異なる。人形のほかにもボロ・毛髪・神札・注連縄を立てる例もあり,なかでもカカシはカガシ(嗅し)に由来すると称されているように,魚の頭や獣肉を焼きそれを串に挟んで田畑に立て,その臭によって鳥獣の害を避ける方法が重要なものである。しかしその一方で人形の案山子は霊的存在とみられており,簑笠を付けたり一本足にすることは,神の姿を具象化したものといえる。中部地方では案山子を祀る習俗があり,長野県下では10月10日をカカシアゲ・ソメの年取などと呼び,この日に案山子を田から家に迎えて,餅・大根などを供え収穫祝を行ってきた。