●花押 かおう
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署名の代わりに自筆で墨書した一種の符号で,書判(かきはん)ともいい,中世には判・判形ともいった。自署は,奈良時代には楷書で書いていたが,しだいに行書になり,平安時代の中ごろには,草名(そうみよう)という草書体が一般化した。それがさらに文様化・図案化して花押となった。【種類】[1]草書体―そのまま実名をくずしたもの。平安中期以降に公家間で使用。[2]二合体―実名の偏・旁(つくり)・冠などを合成してつくったもの。平安末期より公家・武家間で使用(頼朝は頼の「束」と朝の「月」を組み合わせた)。[3]一字体―ある一字(自分の名から一字,または他の好む一字)を選び図案化したもの。室町時代に公家・武家間で使用(義政は「慈」を使った)。[4]別用体―文字を離れ別の形を利用したもの。戦国時代の武将が使用(三好政康の鳥の形など)。[5]明朝体―初め明の太祖が用いたといわれ,上下に横線があり,間に図形を入れたもの。江戸時代の武家間で使用(家康など)。[6]その他―×○などの略印・平印。
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