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●カウム

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 部族や民族を意味するアラビア語。この語は,コーランのなかで,人々の集団を表す語として,しばしば用いられている。しかし,この語は,近代におけるアラブ民族主義の形成と発展により,言語・文化,また,文化的・宗教的伝統を同じくする「民族」としての意味をもつようになった。そして,祖国・郷土を意味するワタン,地縁的・歴史的意味を重視する愛国主義・民族主義のワタニーヤとは異なる意味をもつ。アラブの民族的結束を言語・文化に求め,また,イスラームの宗教的普遍主義を加えたものが,カウムという語のもつ概念であり,ドイツ語の民族に近い意味をもつ。エジプト民族主義などの民族の概念とは異なる。