●カヴィール砂漠 カヴィールさばく
アジア イラン・イスラム共和国 AD
イラン北東部に位置する広大な塩砂漢。カヴィールとは,一般にペルシア語で地表に塩が結晶している粘土質の砂漠を意味する。カヴィール砂漠は大砂漠(カヴィーレ=ボゾルギー)とも呼ばれ,南西部に連なってひろがるルート砂漠とともに,イラン北西部から東走するアルボルズ山脈と南東に走るザグロス山脈とのあいだにある巨大な空間を形成する。イラン西部のホラーサーン・シースターン地方西域からコム・カーシャーン・ヤズドの諸都市近辺にまで達し,東西約320km,幅はいくつかの地点で65kmを超えるといわれる。かつて大塩湖であったと推定され,砂漠西方では塩水路となり,東部には塩分の多い沼地が散在する。地理書の伝えるところによれば,砂漠中のジャルマクというオアシスを経由してイスファハン・ヤズド方面からタバスにいたるルートがあったようだが,昼夜の寒暖差が激しいことや年間降雨量が200mmにも達しないことなどから,集落はほとんど存在しない。