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●華夷訳語 かいやくご

アジア 中華人民共和国 AD 

 14世紀から18,9世紀のあいだに中国で編纂された漢語と中国近隣諸言語との対訳語彙・文例集。形態の差異で次の3種類に分かれる。甲種本:1382年(洪武15)に翰林侍講の火源潔らが編纂したもの。漢語と蒙古語の対訳語彙集で華蒙訳語といえる。乙種本:四夷館(明代)・四訳館(清代)という政府の翻訳館で訳字生教育のためにつくられたもの。外国語文字・漢語・漢字による読書音表記の3段様式をとる。最大で韃靼・女真(ジュルチン)・西番(チベット)・西天(インド)・回回(イスラーム)・百夷・高昌・緬甸(ビルマ)・八百・センラ※注1※(タイ)の10種の言語を含む。丙種本:外国使節の召見接待をつかさどる会同館における通事養成のためにつくられたもの。外国語文字を欠き,漢字と漢字音写だけである。定本としては朝鮮・日本・琉球・安南・占城(チャンパ)・センラ※注1※・韃靼畏兀兒西番回回満刺加(マラッカ)・女真(ジュルチン)・百夷の13種の言語を収録。以上いずれも異本が多いが,その時代の諸語の構造や発音あるいは漢字音を知る上で重要な資料である。

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