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●開封 かいほう

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,河南省北部の都市。黄河南岸にあり,交通の要衝である。都市としても古く,戦国時代に魏の恵王が都を移して大梁と呼んで以来,盛衰を繰り返した。隋代になると通済渠がひらかれ,いわゆる大運河と黄河の結節点となり,東南の物資の通過点として重要性がさらに増した。安史の乱以後,ここに根拠をおいた宣武節度使が大きな勢力をもち,朱全忠が唐をほろぼし後梁を建国するにいたったのもそのゆえである。以後,五代の後晋・後漢・後周と都をおいたが,宋が都をおくにいたって大きく発展し,東京・ベン京※注1※などとも呼ばれ,経済都市・歓楽都市としても盛えた。その盛況は孟元老『東京夢華録』に詳しい。開封はまた,唐以来の都市制度が崩壊・変化していく様子をみせる都市としても重要である。開封の繁栄は金の侵入によって終わりをつげたが,金の支配下にあってはベンケイ※注1※,のち南京と呼ばれ金末の国都ともなった。元以後は黄河の氾濫にあったり,北京の開都に伴う運河道の変化もあって,かつての繁栄をとり戻せなかった。しかし,軍事・交通上の要衝であることは変わらず,現在も南北東西を結ぶ鉄路の交叉点である。近年は工場都市としても脚光をあびている。市内には宋代の旧跡ものこり,古都の一つとして名高い。

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