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●概念 がいねん

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 たとえば「犬」ということばは,大小さまざまの犬の個体のどれにもあてはまる。こういったことばが概念で,文法でいう普通名詞にあたる。一つの普通名詞があてはまるものの範囲を,その名詞の外延というが,これは現代的にいえば,集合である。つまり,概念は,集合に対応する言語表現だということになる。古くは,ここでいう言語表現に対応して心のなかにあるものを考え,こちらのほうを概念と呼んだ。すなわち,心には,多くの個物に共通なものを感じとり,これを一つの観念にまとめる力があると考え,この力によるとりまとめの結果が概念であるとしたのである。しかし,心のなかのことは,人によってさまざまであるので,心のなかの存在としての概念の内容は一義的には決まらず,こういったものをひきあいに出した議論は,客観的なものとはなりにくい。なお,新しく出あったことがらになれ親しむにつれ,その脈絡に通じるようになることを,そのことがらの「概念をつかんだ」ということがある。