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●垣内 かいと

アジア 日本 AD 

カイチ・カキウチ・ケート・コーチなどとも呼ばれ、東北地方から九州の南部まで日本の各地にみられる。また、高野山文書などの記録にも豊富に見出される。その意味内容は複雑で多岐にわたり、一区画の耕地や屋敷地、小集落や近隣組織あるいは同族集団などをさす。垣内の前に人名や鍛冶屋や紺屋などの職業名を冠して呼ぶことが多く、その土地の創始者や職人を村に定着させるために、与えた土地の権利を意味していたと思われる。群馬県の赤城山麓では畑地に囲まれた一区画の水田をさし、古くはこのような新開地やその開発権を示したものと考えられる。そこに人が住みついて屋敷化し、一方では同族集団に、他方では近隣集団へと拡大して用いられるようになった。この過程は中世における荘園の発達とも似ている。また、奈良や和歌山の垣内は近隣集団を示すものとして注目されてきたが、それと類似するものとして関東のニワバや南九州のカドなどがあげられる。


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