●開帳 かいちょう
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開帳とは,文字通り秘仏として平生は参拝を許さない仏像を,一定期間その帳(とばり)を開いて信者に結縁(けちえん)の機会を与えることで,古くは平安のころより行われたが,近世にはいると全国的に行われるようになった。とくに京都・大坂・江戸・名古屋など大都市では盛大に行われるようになった。はじめは,純粋な宗教的行事として行われたが,しだいに信者たちの奉納金品や賽銭を目当てに行われるようになった。江戸の場合,縁日当日だけの短期開帳は無数といってよいほど行われているが,60日間を標準とする開帳は,寺社奉行所の許可を必要とした。認可の規準は33年に1回と定められていたが,必ずしも守られてはいなかった。開帳には居開帳(自坊で行う)と,出開帳(ほかの寺社境内を借りて行う)があり,居開帳は浅草寺,出開帳は,成田山・信濃善光寺・嵯峨清涼寺・身延山が四天王と呼ばれ,大勢の参詣人を動員した。とくに出開帳は本所回向院で行われることが多く,近くの両国広小路は盛り場として繁昌した。〔参考文献〕比留間尚『江戸の開帳』1980,吉川弘文館
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