●凱旋門 がいせんもん
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ローマ人は戦勝を記念し,特定の皇帝の栄誉をたたえるために記念建造物をつくったが,その一つが凱旋門である。城壁ではなく,広場に特立して建てられるので実用とは無縁である。初め単一アーケード式であったが,発達して三連アーケード式となる。上に彫像,壁面に皇帝の偉業を表した浮彫が配されるのがふつうである。かなりの遺構が残っているが,有名なのはマクセンティウス軍撃破を記念するコンスタンティヌス大帝凱旋門(ローマ,312),パルティア征服記念のセプティミウス=セヴェルス凱旋門(ローマ,203),トラヤヌス凱旋門(アンコナ,115およびベネヴェント,114)などである。南仏オランジュに残るものは小型ながら保存状態がよいので知られる。ただし,これは都市建設記念門で厳密には凱旋門ではない。近代にも君主の武威を強調するために建造された。代表的な例は,ナポレオン1世によるパリの二つの凱旋門(ともに1806年着工)である。
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