●芥子園画伝 かいしえんがでん
アジア 中華人民共和国 AD
中国の清の時代に刊行された画の技法書。初集から四集まであり,それぞれ内容を異にする。初集は山水画譜で,1679年(康煕18)に刊行された。李漁(号は笠翁)の序文によると,この書物は女婿沈因伯が別荘芥子園で見いだした李流芳編の画譜を原本として,王安節に増補編集させたもので,“初学の宗式”であり,この法によれば画師でなくとも山水を描きうるので出版することにしたという。初集は好評で,二集の出版を望む声が高くなり,沈因伯(名は心友)は王安節と協力して二集,三集を刊行。両集とも1701年(康煕40)の序をもち,同年の刊行とされているが,三集の刊行はややあとかもしれない。四集は沈因伯とは別に出版商人が人物画を中心に編集したもの。『芥子園画伝』は,早くも元禄年間(1688〜1703)には日本へ伝わり,和刻本や訳本も刊行されて,画壇とりわけ南画・文人画に大きな影響を与えた。