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●外婚 がいこん

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 個人が自身の集団外に配偶者を求めること。近親者との性関係を禁止する規則であるインセスト=タブーと表裏の関係にある。それは,集落・村などの地域を単位とする地域外婚と,氏族・親族などを単位とする集団外婚とに区別されることがある。外婚制の問題は初期の民族学の大きなテーマであった。この制度に初めて注目したマクレナンによれば,不断の闘争状態にあった原始部族には,征服した部族から妻を掠奪する風習があり,部族間の平和関係の樹立後,その風習が制度化されることにより外婚制が生じたという。その理論を信じる者はすでにいないが,彼がその制度に注目した意義は大きい。のちに,フランスのレヴィ=ストロースも,1949年に発表した名著『親族の基本構造』において,外婚規則にもとづく異集団間の女性の交換体系の意義に注目し,いわゆる構造主義人類学を展開させるにいたった。