●開元の治 かいげんのち
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唐の玄宗の治世の前半,開元時代28年間(713〜741)をさし,太宗の貞観の治と並ぶ繁栄と平和の時代というので開元の治と呼ぶ。ただし,玄宗が国政改革の意欲に燃えて精励努力したのは開元の20年ぐらいまでであった。ともかくこの時代は唐代の最も華やかな時代で,対外的には、覊縻政策を実施し,冊封体制を展開し,東アジアの諸国を朝貢国として支配下におさめ,東アジア世界の政治的・文化的統一が達成された。国内的には姚崇・ソウエイ※注1※・張九齢らの名臣をよく用い,政治・経済の改革,新制度の制定を行った。都の長安は世界屈指の国際都市として,その華やかな文化の華を咲かせた。李白・杜甫・王維といった中国を代表する詩人が活躍したのもこの時代である。しかし,その反面,唐朝支配の基礎である律令体制は,大土地私有の展開,流民の増加,傭兵制の実施,藩鎮勢力の強大化などによりしだいに崩壊の方向をたどり,唐朝は大きく動揺していった。
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