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●懐疑主義 かいぎしゅぎ

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 基本的原理的認識・知識に関して,その普遍妥当性を疑わしいもの・根拠の薄弱なものとする見方。一般に,感官知覚に根拠を求める経験主義的な立場は容易に懐疑主義と結びつくことになる。他方で,人間に原理的な本質認識の能力があるとする直観主義は,独断主義と結びつく傾向がある。懐疑主義と独断主義とを対比することもあるが,自ら独断主義を名のる者はない。また認識が人間の能力によるものである限り,認識の主観性,あるいは相対性を絶体的全面的に免れることは不可能である。近代,一種の直観主義の立場に立つデカルトは,同時に方法的原理として普遍的懐疑を唱えている。哲学が本来自己批判性をその本質とする以上,なんらかの懐疑は不可欠である。思想史での懐疑主義と独断主義の区別は,必ずしも明瞭ではないが,近代ではヒュームモンテーニュらにみられるように,認識論的視点からの懐疑性の主張を意味するのが普通である。