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●会館 かいかん

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 明代に入り,商工業の隆盛に伴い,同業組合や同郷組合が相互の利益を守り,仲間的結合を強化するためにつくった団体の建物,いわゆるギルド=ホールをさす。公所・公館・行館・祠などとも呼ばれる。地方単位で結成された同郷会館,市内の同業者による同業会館のほかにも,町内会・同窓会,東京における華僑による中華会館などさまざまの形態がある。一つの会(すなわち団体たる行)が二つ以上の館をもつ場合,逆にいくつかの団体が一つの会館を共有している場合もある。なかには借家や寺廟の一部を使用しているものもあった。宗教的色彩も強く,内部には共同に尊信する神を祀る祠堂があって,正月・春秋にはその祭祀を行った。他には演劇を行う舞台や,ギルドの事務室・宿泊・集会施設・付属の学校や,郷里に帰葬するまで棺をあずかる施設や,義地(共同墓地)・病院などを併設していた。

〔参考文献〕加籐繁『支那経済史考証』下,1953

今堀誠二『中国封建社会の機構』1954