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●絵画療法 かいがりょうほう

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 絵画療法は,治療者が患者に描画による自己表現を求め,その表出されたイメージを媒体にして行われる精神療法である。絵画療法のすぐれた特質は,[1]ことばで表すことのできないものや,ことばで表そうとしないものをとらえることができる,[2]治療場面が作品として残り,作品を病者自身が見つめ直すことができる,[3]作品をあいだにおいて治療者と病者の話し合いをもつことができる,などがあげられる。このように絵画療法は,言語性イメージに視覚性イメージを加え,幅広い自己表現の情報提示からより的確な精神療法を行わんとするものである。絵は非言語的交流であり,誰にでも描くことができ,病者に抵抗なく手軽で,実際的であることから精神療法のなかでも強力な療法の一つとなっている。また,絵画療法は,芸術療法の一部門ととらえることができ,ほかに音楽療法・舞踏療法・箱庭療法・心理劇療法などさまざまな療法が行われている。

〔参考文献〕徳田良仁・武正建一編『芸術療法講座1』 1979,星和書店