●貝合せ かいあわせ
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平安時代,王朝貴族によって行われた文学的遊戯。貝を用いた歌合せの一種。おのおの貝を持ち寄り,2組に分かれて貝にちなんだ和歌を即興的に詠み,優劣をあらそった。その勝敗を決する判定役を判者といい,ときに衆議判がとられた。宮中の遊事としては,右大臣中山忠親の『山槐記』応保2年(1162)の条にみえ,また西行の『山家集』にも貝合せの歌が9首みえる。この貝合せから,彩色画を描いた蛤貝360個を地貝と出貝に2分し,1個ずつ出しては貝を合わせてとっていき,多くとった方を勝とする“貝おおい”の遊戯が生まれ,これが平安貴族の衰退後も江戸時代まで行われて,のちに貝合せと混同されるようになった。本来は,菖蒲の根合せ・菊合せなどと同様,季節にちなんだ歌合せである。子供の遊戯としては,2組に分かれて,ちょうつがいを外した二枚貝の貝の片方を一方が出し,他方がそれに合う貝を出せば後手の勝として競う貝合せがあった。
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