●隠密 おんみつ
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忍の者・間者・間諜などともいう密偵で,探索や秘密工作にあたった。南北朝時代からみられたが,とくに活躍したのは戦国時代から江戸時代にかけてである。江戸時代には隠目付(かくしめつけ)・忍目付・庭番などといわれ,幕府および諸藩にあった。江戸幕府の隠密は,初め伊賀国および近江国甲賀郡の伊賀者・甲賀者だったが,八代将軍吉宗は紀伊から連れてきた広敷伊賀者で大奥の御広敷(おひろしき)に「お庭番」を創設した。お庭番は若年寄支配で,老中・若年寄・目付,時には将軍が直接に命令を下したとされる。お庭番は御目見以上の両番格で200俵20人扶持,小十人格で100俵20人扶持,御目見以下の添番格が50俵10人扶持,最下級の者は20俵2人扶持。目付配下の隠密である徒目付は100俵5人扶持,小人目付は15俵1人扶持といい,いずれも身分はごく低かった。主要任務は諸大名・旗本などの動静や領国支配の実態調査だったといわれる。