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●女大学 おんなだいがく

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 江戸時代中期の女性の日常道徳の基本的なテキスト。数多くの女訓書のなかで聖典とされる。儒者貝原益軒,あるいはその妻東軒との共著とも伝えられるが,益軒の『和俗童子訓』巻五の「教女子法」を誰かが書きかえたとの説もありはっきりしない。全編19カ条と結語の文章で構成されている。条文を整理すると,女子教育の理念(3カ条),妻としての心得(11カ条),主婦としての心得(5カ条)から成っている。内容は女子の躾の必要性との男女の別を守り,妻は夫を天と思い,天にさからうと罰をうけるとし,舅姑によく仕え,40歳前は神社・寺など人の多く集まるところにはいってはならない。倹約・忍苦すべきことが説かれ,封建下の“家”を支える婦徳とその育成が余すところなくあげられている。明治になって“女大学”の精神は忠君愛国の精神や教育勅語の趣旨と結びつき,第二次世界大戦終了時まで続く。