●音頭 おんど
アジア 日本 AD
日本の民謡の一種類および演奏の形である。雅楽で複数の楽器の主奏者を音頭ということから転用され,曲の初めの節のうたい出しをするリーダーである先唱者と,それを受けてほかの複数のものが囃して掛け合いをする交互唱の形をもつものをいう。この形の民謡を音頭形式とか音頭一同形式とか称する。この形のものは本来,田植・酒造り・木遣りなど多人数での仕事によるものと,盆踊りなどのリズムをそろえることを目的としたものであり,リーダーとしての音頭取りが重要な役割を占めている。したがって,音頭取りの美声を聞かせるように高音や技巧的な節まわしが多く,それを受けてみんなで囃す。曲の例としては河内音頭・江州音頭ほか多数あるが,音頭と名がついていなくても囃子があったり交互唱という独唱と斉唱によるものは音頭形式である。また,最近の民謡には音頭形式でつくられていなくても音頭という名称をつけているものもある。