50音順    検 索

●音節文字 おんせつもじ

AD 

 現在世界で知られている文字は,約400種とされている。これらの文字は,その言語学的機能から,表意文字(意味を表す文字)と表音文字(音を表す文字)とに大別できる。後者のうち,音節を単位とする文字を音節文字という。これは,「母音」または「子音+母音」がひとまとまりとなり,独自の字形をとる文字のことで,日本の仮名(かたかな,ひらがな)がその代表的なものである。たとえば,かたかなの「アイウエオ」は,漢字の「阿伊宇江於」に由来するが,特定の漢字のもつ音節文字的性格を利用して,日本語の音韻構造に適用・発展させたのが仮名文字の体系である。世界の文字のうちでも,純粋な音節文字は比較的まれである。イギリス人ヴェントリス(1922〜1956)によって解読されたクレタ島出土のミケーネ文書にある線文字(前1450〜前1200)も音節文字である。